映画『桃太郎 海の神兵』デジタル修復版・公式サイト・作品情報

■ 作品情報 ■

日本初の長編アニメーションであり、今日の日本アニメーションの原点!

 2015年、松竹は創立120周年と終戦70周年を機に、戦争末期に海軍省の依頼で製作し、1945年4月に公開された日本初の長編アニメーション『桃太郎 海の神兵』のデジタル修復に着手し、2016年4月に完成しました。映像監修は『母と暮せば』『家族はつらいよ』など山田洋次監督作品のキャメラマン・近森眞史、映像監修協力は、『紅の豚』や『もののけ姫』などスタジオジブリ作品の撮影監督・奥井敦が担当し、アニメーション映画特有の撮影環境を考慮、想像した上で、今回の修復にあたっています。
 本作品は、第二次世界大戦末期に海軍省の依頼で松竹が製作した戦時下の国策映画であり、制作にあたり、瀬尾監督は短期間、海軍落下傘部隊に体験入隊をし、そこで視察した基地の様子・降下機内・戦闘方式等が本作品の骨格となっています。

 その一方で、本作品には戦闘場面は少なく、むしろ叙情性と機知に溢れています。1945年公開時に鑑賞した手塚治虫は、瀬尾監督の平和への願いを痛感し、「私は、一生に一度、必ずこのようなアニメを創りたいと決心し、漫画家になり、そしてアニメを創り始めたのです」と語っています。ミュージカル・アニメとも呼べる音楽効果の絶妙さ、5万枚のセル画を使ったというキャラクターの動きの素晴らしさは、世界最高水準のレベルにある今日の日本アニメーションの原点です。

STORY

 富士山麓の村で休息を終えた、サル、イヌ、キジ、クマが南方へ行く。隊長・桃太郎の指揮下、鬼ヶ島へ飛行隊が向かう。大空に咲く、数々のパラシュート。作戦が成功し、桃太郎たちが瞬く間に島を制圧した頃、村の子供たちは落下傘ごっこをして、歓声を上げ、富士山に向かって走り去る。

クレジット

後援/海軍省 製作/松竹株式会社 構成/熊木喜一郎
脚本・演出/瀬尾光世 影絵/政岡憲三 音楽監督/古関裕而
作詞/サトウハチロー
<デジタル修復版>
製作 松竹株式会社/映像監修 近森眞史/映像監修協力 奥井敦/制作 株式会社松竹映像センター/
映像修復 株式会社 IMAGICA、株式会社 IMAGICA ウェスト/音響修復 オーディオメカニックス
©1945/2016 松竹株式会社